株式会社フューチャーセッションズは、よりよい世界をつくるためのクロスセクター対話を仕掛けるシステムチェンジャーとなることを目指しています。社会や企業の中で制度疲労が起きて持続可能性が担保できていない領域において、対話による集合知を持って、人々の価値観の変革を促します。
また、ハーバード大学のエリカ・チェノウェス教授が提唱するコミュニティの3.5%の人が動けば社会は変えられるという法則に則って、ステークホルダーとともに、プロジェクトに応じたクロスセクター母集団に対して、変革を働きかけて行きます。
―このプロジェクトによって起こしたいシステムチェンジは?
・スポーツ産業のインフラであるスタジアム・アリーナは、スポーツ産業の成長性を取り込みつつ、その潜在力を最大限に発揮し、飲食・宿泊、観光等を巻き込んで、地域活性化の起爆剤となることが期待されています。一方、2020年度の「釜石鵜住居復興スタジアム」の人件費や設備維持費運営費は約3,800万円、利用料収入は約300万円で、収入を運営費にどう近づけるかが課題となっています。また、釜石に本拠地を置く「釜石シーウェイブスRFC」は新リーグへの参入機会が訪れていることもあり、今まで以上に安定性のある収益モデルの構築・増強が必要な状況です。
・本プロジェクトでは、公と民がパートナーシップを組んで、「スタジアム」、「クラブチーム」、「まち」の三者が連携し、レバレッジの効いたスタジアム経営を目指しています。外部の共創パートナーを招き入れ、その活力を積極的に導入することで地域の様々なビジネスを活性化し、スタジアムの利用者数増大、サービス向上、自治体の経費の削減等に繋げ、スタジアムを中心に置いた新たな地域経済好循環システムの構築への変革を促します。
―このプロジェクトで変革を起こしたいクロスセクター母集団は?
釜石市及びスタジアム・アリーナを取り巻くステークホルダーの皆様
―このプロジェクトによって生み出される価値観の変革とは?
・日本のスタジアム・アリーナの多くは地方自治体が保有しており、多くの財政負担が課題となっています。より安定した経営を行うためにも、収益構造の改善によりスタジアム・アリーナがコストセンターからプロフィットセンターへ転換することが重要です。そのためにも、「スタジアム」と「クラブチーム」に「まち」を加えた三位一体でスタジアム経営に取り組みます。更に、外部のステークホルダーも加え、複数事業者が同一のビジョンのもとで共創を行い、従来のスタジアムとは異なる新たな価値を生み出します。
・釜石市には“ラグビーのまち”としてのレガシーがありますが、ラグビーやスポーツ関係者だけではなく、多くの市民がその価値を享受できるように変革を促してまいります。行政においても、スポーツ振興業務に限らず、広くラグビーの持つ多面的な価値を活用して参ります。
―プロジェクトの歩み
【2020年】
2月 釜石鵜住居復興スタジアム運営委員会事務局として株式会社フューチャーセッションズが参画。
5月〜8月 コロナ禍で運営委員会実施が困難なため、事務局の提案で庁内勉強会(オンライン)を8回実施。
10月〜11月 運営委員会分科会を3回開催。事務局による運営委員会委員のスタジアム活用に対する潜在ニーズの探求・把握、アイデアのヒアリングなど。
【2021年】
1月 釜石市と株式会社フューチャーセッションズが包括連携提携締結。
2月 運営委員会分科会報告書に対するアドバイザーからの所感を取りまとめる。
3月 ラグビーのまち釜石推進協議会−「ラグビー人財育成プロジェクト」取組みに係る準備会への業務協力。
4月 釜石市長と株式会社フューチャーセッションズ社長表敬挨拶(オンライン)実施。
写真は、釜石市よりご提供いただいております。
釜石市と包括連携協定を締結 〜ラグビーのまち・釜石の多様な新価値創造にトライ!〜(2021.01.26)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000037790.html